SUOMI FEAST 2018

今年のLOUD PARKは折り合いがつかなかったのか

開催しないことが決定したので

私にはこれが今年のフェスのようなものになった。

と言っても規模が小さすぎるので

MASTODONとNICKELBACKを見に

SUMMER SONICに行くのも有りだなと思ったが

公演が別の日なので

さすがにこの為に何万もの金を出すには気が引ける。

でも今年はやることが多く充実しているので

神が余裕を持たしてくれたのかもしれない。

 

そんなわけで

フィンランド大使館が協賛する

フィンランドのメタル祭典SUOMI FEASTが

今年も開催された。

この歴史は意外にもLOUD PARKより少し古いようで

当初は普通にFINLAND FESTと名乗っていたようだが

その後2013年にLOUD & METAL ATTACKと名称を変更し

フィンランドじゃないバンドも呼んだり

迷走していたようだが

主催が変わり2017年に新たにSUOMI FEASTと変更になった。

SUOMIとはフィンランド語で普通にフィンランドという意味らしい。

そして今年やっと初参加したわけだが

LOUD PARK 10で見逃したTURISASと

アントン・カバネンの新バンドBEAST IN BLACKが

初来日するとわかって

すぐに飛びついたのだが

その後ヴィレ・レイヒアラ率いるS-TOOLが参戦し

ラッキーと思ったら

次々と単独では来日できないような

バンドも出演が決定し

魅力たっぷりなイベントとなった。

 

NOUMENA

20年以上も活動しているメロデス・バンドらしいが

申し訳ないことに皆目知らなかった。

今では珍しくなくなった

女性ヴォーカルがクリーンを担当(一部グロウルも使用)

男性ヴォーカルがグロウルを担当する

ツイン・ヴォーカルとなっているが

新鮮な部分というのは特にないし

活動歴にしてはパフォーマンスも貫禄はなく

B級臭さが漂っていた。

そして驚いたことにトリプル・ギターという編成だったので

かなりステージが込み入っていて

音楽的に3本も必要なのか疑問だったが

こういうバンドを日本で観れるというのは

お互いにありがたいことだと思う。

ただリフがい良い曲もちらほらあって

見た目的にも楽しめたので先発には最適だった。

ただ私の前で観ていたおばさんグループは

ヘドバンに忙しいようで

ステージなんて気にしてなかったですが。

 

MORS SUBITA

同じメロデスのバンドですが

こちらの方が圧巻のパフォーマンスでしたね。

同じと言ってもこちらの方がアグレッシブで

メロディも北欧のA級バンドと

同等のクオリティを持っています。

サウンドもごちゃごちゃすることなく

鮮明だったと思います。

なので前方では小さいサークルピットができてましたね。

モッシュもちらほらあり意外でした。

彼らのような存在もアーティストにとっては大事ですね。

全員がヘドバンを揃ってやる姿が印象的で

Make some noise!とやたら連呼していたが

大いに楽しめました。

 

FROSTTIDE

メロデス・バンドが続きますが

こちらは鍵盤奏者が存在し

よりシンフォニックで

壮大な感じに仕上げようとはしているのですが

どうも曲が印象に残らず

中弛みしてしまいました。

そして動きも少ないもんだから

正直休憩タイムで聞き流す程度でした。

フロントマンは少し控えめで

雰囲気はアレキシ・ライホに似ている感じはありました。

意識しているかどうかはわかりませんが。

出会いはあったわけですが

好んで聴こうとは思いませんね。

 

S-TOOL

ここからが本番と思っている人が多いのか

徐々に会場の人口密度が増してきました。

個人的にはPOISONBLACKで観たかったところですが

解散に近い無期限の活動休止状態なので仕方ない。

ヴィレが観れただけでも満足しよう。

ヴィレのワンマンが強いからなのか

所々連携が取れてない部分はありましたが

悪い印象は全くなく

特にベースのドレッドヘアのおっちゃんは楽しそうで

ヴィレより印象に残ったかもしれません。

ただパフォーマンスはやはりケタ違いで

ヴィレの声もCD同様に渋くて存在感ありました。

 

BEAST IN BLACK

やはりこのバンドが目当てな人が多いのか

明らかに人が増えて会場を埋め尽くしていた。

デビューしたばかりと言っても

メンバーはみんな経験豊富なので

落ち度は全くないです。

寧ろ進行を綿密に構成しているようで

アントンの強い意思がしっかり伝わってきました。

ただもう片方のギターである元AMBERIAN DAWNの

カスペリ・へイッキネンがソロを弾く場面が多く

バンドとして大事にしている印象も受けました。

また意外にカスペリはうまいギタリストだなという印象も。

 

そして何より楽しみにしていた

超絶ハイトーンのギリシア人で

母国のバンドWARDRUMにも在籍する

ヤニス・パパドプロスのヴォーカルだが

多少雑な部分もあったが

バラードではとても安定していて

見惚れてしまうほど。

あのハイトーンを見事に熟していたが

ややリヴァーブで誤魔化している点もあったかもしれない。

またソロになると引っ切り無しに裏へ消え

アルバムが一枚しかないためか

おしゃべりする時間も多かったように思う。

でもとにかく楽しめた時間だった。

閉演後には普通にメンバーが

一般スペースで団欒してましたね。

 

TURISAS

音楽はそこまで好きってほどではないのだが

LOUD PARK 10の後悔を晴らせるという点で

私をここまで駆り立たせた。

実際あのペイント姿を観てみたいのと

あの熱い音楽をどう表現するのか

モチベーションも気になっていたところだ。

最近新譜を出していないし

アコーディオン奏者脱退や

メンバーチェンジにより心配していたが

そんな懸念は皆無でした。

さすが経験豊富なバンドだけあって

観ていてこっちも楽しくなってしまった。

でも疲れと眠気のピークがやってきて

知らない曲の時に堕ちてしまい情けなく感じた。

一番印象に残っているのが

ヴァイオリンのオッリ・ヴァンスカで

貢献が凄まじくかなりやり手だなと思った。

これで多少は気持ちがスッキリしたよ。

私は意外と過去を引きずるタイプなのだな。

この格好で彼らは歌舞伎町を徘徊していたらしい。

そりゃ一般人からしたら何者だと思うだろうな。

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