ドイツ出身のヴェテラン・バンドで
SODOM, DESTRUCTIONと並んで
ジャーマン・スラッシュ・メタルの三羽ガラスと言われている。
正直なところアメリカの四天王より
ジャーマンの方がコンスタントだし
質も高く好きである。
どうせならジャーマンも四天王にしたいところだが
もう一つ彼らに匹敵するバンドが思いつかない。
と思い調べてみたらどうやら
TANKARDというバンドを含めて
THE TEUTONIC BIG 4と言われているらしい。
結成は82年だが当初はTORMENTORと名乗っていて
SLAYERを凌駕するほどの高速サウンドだったが
彼らもインダストリアルやゴシック要素を取り入れ
ミレのヴォーカルまでもがメロディを歌うようになるという
紆余曲折を経て現在のサウンドに落ち着いている。
その現在のメロディック・スラッシュは
スウェーデンのイエテボリ・スタイルと称されるほど
メロディックで耳目をひくものがある。
(l. to r.)
Sami Yli Sirniö(サミ・ウリ・シルニヨ)<g>
Mille Petrozza(ミレ・ペトロッツァ)<vo&g>
Christian Giesler(クリスチャン・ギースラー)<b>
Ventor(ユルゲン”ヴェンター”レイル)<ds>
ミレとヴェンターはオリジナル・メンバーで
フィンランド人のサミはWALTARIのメンバーでも有名。
2012年 13th PHANTOM ANTICHRIST
1. Mars Mantra
2. Phantom Antichrist
3. Death To The World
4. From Flood Into Fire
5. Civilization Collapse
6. United In Hate
7. The Few, The Proud, The Broken
8. Your Heaven My Hell
9. Victory Will Come
10. Until Our Paths Cross Again
LOUD PARKで見て以来急速にファンになった。
スラッシュのアルバムは普段あまり買わないのだが
このメロディアスさは私でも見過ごすことはできない。
これは全編においてアグレッションでブルータル。
それでいてメロディアス。
最強の融合。
凄まじいエネルギーでカッコよすぎる。
このミレが歌っていたなんて信じられないが
やはりこの吐き出す咆哮があってこその音楽だろう。
過去のアルバムも聴きたくなってきた。
2017年 14th GODS OF VIOLENCE
1. Apocalypticon
2. World War Now
3. Satan Is Real
4. Totalitarian Terror
5. Gods Of Violence
6. Army Of Storms
7. Hail To The Hordes
8. Lion With Eagle Wings
9. Fallen Brother
10. Side By Side
11. Death Becomes My Light
JAPANESE BONUS
12. Earth Under The Sword
先々月発売した新譜で
WACKEN 2014のライヴDVD付き初回限定盤。
帯のヴェンターの担当がキーボードになっている
という誤表記のもの。
いやーこれも素晴らしいです。
前作からプロデューサーも音楽性も変わらないが
ラストのDeath Becomes My Lightが尊重するように
ドラマ性を強調し邪悪さも増している。
メロディの良さも更に磨きを増していて
アモット兄さんですか?と思わせる部分も。
よりブルータルによりケルティックに。
これほどのクオリティを現在も作り続ける彼らは
当代一番のスラッシュ・メタル・バンドではないだろうか?
それほどマストな作品である。