2014年 アメリカ
好み度 ★★★★★ 6.0
アカデミー賞にノミネートされた
ジャズ・ドラマーの青年とスパルタ教授の
ドラマを描いた映画。
有名音楽学校に進学したニーマン(マイルズ・テラー)は
そこで最高の指揮者フレッチャー(J・K・シモンズ)の
バンドに所属することに成功したのだが
そこで待っていたのは
怒声と暴言を連発するスパルタ教育だった。
見よう見ようと思っていたのに
すっかり忘れてしまっていた。
どうやら監督の実体験に基づいているようだが
この異様な空間は興奮と驚きで脇汗がダラダラである。
それほど映画を観ていない私では
説得力がないかもしれないが
今世紀で最強なのではないかと思えるほど。
ただ本家の方からは
主人公のドラムは下手すぎるとか
速いことだけ意識してグルーヴがないとか
酷評らしいのだが
そんなものは映画なのだからどうでもいいと思う。
ましてや一般人にグルーヴなんてわかりにくいだろう。
速さ=巧さのステータスの方が
音楽を知らない人でもわかりやすい。
まあジャズに速さは必要なのかと訊かれたら
首を傾げてしまうのだが。
音楽的なことはさておき
この映画の最強たる所以は
やはり俳優の演技力だろう。
これがあの凄まじい空間を作り出している。
血を出してまで練習をする姿はプロでは当たり前のこと。
まあ私は生憎ヴォーカルなので経験はないが
共感できる部分はあるわけだ。
ラストの衝撃の後が気になるところだが
あれはあれで良い効果である。
音楽を知らない人でも
是非オススメしたい一本である。