ギリシャ出身の正統派ヘヴィ・メタル・バンド。
ギリシャ出身といえば
オジーのギタリストに選ばれたことで有名な
ガス・GのFIREWINDがあるが
このバンドも似たような音楽で
テクニカルなギター・ヒーローがいる点も一緒なのだが
どうやら結成の中心人物はドラマーらしい。
(l. to r.)
Kostas Scandalis(コスタス・スカンダリス)<b>
J. Demian(J. デミアン)<g>
Yannis Papadopoulos(ヤニス・パパドプロス)<vo>
Stergios Kourou(ステルギオス・クールー)<ds>
Kosta Vreto(コスタ・ヴレト)<g>
コスタのギター・スタイルはメタルには珍しく
ピックを持たずに爪と指だけでプレイする超技巧派。
それだけでなくフィーリングも兼ね備えている。
その点ではヴォーカルのヤニスも素晴らしく
声域の広さはデビュー時のHIBRIAのユーリを思わせるが
その表現力は彼らの武器であり
生かさない手はないだろう。
結成当初は別のシンガーだったが
そのシンガーがイタリア在住ということで
思い通りに活動できなくて
現在のヤニスが2ndから加入したようだ。
さらに遡るとJ. デミアン以外の楽器隊は
HORIZON’S ENDというバンドで
プログレを演奏していたらしい。
2014年 3rd MESSENGER
1. Shelter
2. The Messenger
3. Lady Jane Grey
4. Phoenix
5. After Forever
6. Looking Back
7. Travel Far Away
8. Oceans
9. Red Ruby Heart
10. Deceiver
11. Broken
12. Vengeance
13. Rebirth
14. Four Seasons
15. Circle Of Hate (2014)
16. In Dependence (2014)
日本デビュー作にしながら
マニアの間で密かな名盤として認知されている3rd。
確かにこれなら日本の正統派ファンは虜になりそう。
派手さはないもののメタルとしての純粋な熱さが
ガンガンに伝わってくる。
私もメロディの素晴らしさに病みつきになった。
そしてコスタのプレイをOFFICIAL VIDEOで
確認することも忘れないように。
メロスピやパワー・メタルが好きな人は
これを聴かないで何を聴くの?というくらい
必聴すべきアルバムである。
これをきっかけに人気が出てくれると嬉しい。
2016年 4th AWAKENING
1. The Unrepentant
2. Right Within Your Heart
3. Let The Flames Grow
4. Virtues Of Humanity
5. Sometimes
6. Medusa
7. Time Is The Enemy
8. On Skies Of Grey
9. Baptised In Fire
10. Shade Of Hope
11. Dreams In The Dark
12. The Awakening
BONUS TRACK
13. Oceans (ORCHESTRAL VERSION)
先々月発表した新譜で
前作発表後にJ. デミアンが加入し
ツイン・ギターとなった。
そのためかギターに幅が広がり厚みが出た。
前作もクオリティーは高かったが
本作は全てにおいて素晴らしい出来栄え。
On Skies Of Greyの繊細な歌唱力は
新たな一面を見出し
アレンジも雄大でプログレ要素も垣間見る。
Baptised In FireはHIBRIA風で
アルバム一番のハイトーンを聴ける。
彼らは確実に進化している。
ただ冒頭のヴォーカルがダミっていたので
少し気になっていたが別に問題はなかった。
早く認知され来日してもらいたい。
因みにジャケットのキャラクターは
メンバーたちの思いを届けるメッセンジャーなのだとか。
なるほどそういうことね。