2015年 アメリカ
好み度 ★★★☆☆ 3.6
アンディ・ウィアーの小説「火星の人 (The Martian)」が原作の
火星に一人取り残されてしまうサバイバルSF映画。
火星探索中に嵐に巻き込まれ
事故にあった宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)。
そんな彼をクルーは死亡したと判断し
止むを得ず地球に帰還する。
しかしマークは生きていた。
限られた環境の中で
たった一人の火星サバイバルが始まる。
「ゼロ・グラビティ」に続けとばかり
火星と聞くとなんだか駄作な気がするが
さすがNASAが協力しているだけあって
宇宙の描写はかなりリアリティがある。
こんなこと可能なのかと思う場面もあるが
科学的に根拠があるようだ。(中には正確性がないシーンもあるようだが)
一人サバイバルというと必ず「キャスト・アウェイ」が浮かぶが
ユーモアもありマット・デイモンのパフォーマンスも見事で
こちらも負けてはいない。
ただ主人公の苦悩を描くという意味では
少々時間が足りなかったのかもしれない。
終始一人というわけではないし
大事なのは取り残された彼を救おうとする
NASAやクルーの人たちなのだから。
その点が小説ファンには受け入れ難いだろうが
映画としては十分に面白い。
「プロメテウス」を筆頭に最近パッとしなかった
リドリー・スコットが復活したようで嬉しい。
突っ込みたいのが70億人が彼の帰りを待っているとあるが
アメリカの人口が約3億なんだから
助けてくれる中国を合わせても70億にならん。
となると映画の規模が小さすぎる。
中国が助けるというのも癪に障る。