全く酷い目にあった。
ヤマビル初体験である。
ガイドブックにはそんなこと書いてなかった。
この山は先月行った石老山の近くなのだが
アクセスは不便でマイカーで行っても
往復登山じゃないと車の回収が面倒くさい。
よって篠原の里の駐車場を利用して
今までで一番距離が短い往復登山へ。
有料みたいだがばっくれた。
回収しに来てくれるなら払うが
こちらからわざわざ出向いて払う必要はない。
皆さんはちゃんと払いましょうね。
ここからは歩いて登山口に向かうが
途中トイレもあるし案内もあるので道はわかりやすい。
ここから悪夢は始まった。
写真に見える木箱に
ヤマビル対策スプレーや回収ボトルがあるのだが
スプレーは空だしいつも抱かないような嫌な予感を感じた。
いつもならこんなの平気だろって思うはずなんだが。
だがこの山には絶滅危惧種のギフチョウという蝶が住んでいる。
まあ季節外れなのでお目にかかることはないが
そちらには出会えず
嫌な奴らにしか会うことができないこの時期に
行く馬鹿はいない。
しかも前日に雨が降ったのもいけなかった。
奴ら登ってくるのが意外と速いのだ。
エタノールを駆使しても撃退できなかった。
塩水につけたタオルを足首に巻いておくといいらしい。
上からも狙っているのでそちらはどうにもならん。
首にでも巻いておけばいいだろうか。
しかし奴ら丹沢にいることは有名だが
ここまで侵食しているとは思わなかった。
最後だけ少し急なだけで
奴らだけ警戒してれば何もない。
やはり春先に訪れるのがいいだろう。
ゆっくりしようと思ったのだが
ふと足元を見ると
うぎゃーーーーーーーーーー!!
血がなかなか止まらない。
ヒルジンという成分で血小板の役割を妨げ
麻痺させながら登ってくるので
吸われても気付かないことが多い。
相方が吸われなかったのは幸いだが
その代わり肩にセミが止まり絶叫。
二人でギャーギャー騒いでいるのである。
セミくらいいいじゃねーかと言ったが
相方はセミがとにかく嫌いらしい。
こうなればゆっくりするどころではない。
おやつも諦めて
接地時間を短くするために
軽いランニングで下る。
幸い帰りはやられることはなかったが
入念にチェックし車へ移動。
汗だくになりながらも
おかげで早く帰ってこれました。
このままでは気持ちが悪いので
急いで温泉へ行くことに。
近くにいい温泉があります。
写真と何か違うなと思いながらも
心身共々嫌なものを洗い流せた。
帰りはがっつりしゃぶしゃぶだー!
阿呆な二人であった。