バンド「ALL THAT REMAINS」

アメリカ東海岸出身のメタル・コア・バンド。

元SHADOWS FALLのフィリップ・ラボンテが98年に結成。

今や中堅あたりのバンドだが

このジャンルでは解散や忘れられるバンドも多い中

音楽性に変化を与えながらもコンスタントにアルバムを発表しているし

かなり成功しているように思う。

その要因は骨太でアグレッシヴなサウンドに

覚えやすいヴォーカル・メロディとグロウルを使い分け

前面に出てくる印象的なギター・ソロがあることだろう。

ギター・ソロも無いそこいらのくそバンドとは訳が違う。

 

ALL THAT REMAINSメンバー

(l. to r.)

Jeanne Sagan(ジーニー・セーガン)<b>

Oli Herbert(オリ・ハーバート)<g>

Philip Labonte(フィリップ・ラボンテ)<vo>

Mike Martin(マイク・マーティン)<g>

Jason Costa(ジェイソン・コスタ)<ds>

 

デビュー当時からメンバーは変わらないが

残念なことに最近紅一点だったジーニー・セーガンが脱退。

彼女のコーラスも魅力的だったのに

LOUD PARK 15で観られないのは悲しい。

 

2006年 3rd  THE FALL OF IDEALS

 

THE FALL OF IDEALS

 

1. This Calling ◎

2. Not Alone ◎

3. It Dwells In Me

4. We Stand

5. Whispers (I Hear Your)

6. The Weak Willed

7. Six

8. Become The Catalyst

9. The Air That I Breathe

10. Empty Inside

11. Indictment

 

ブレイクのきっかけとなったアルバム。

その要因は完成度が高いこともあるが

This Callingがホラー映画「SAW3」の

エンディングに使用されたこともあるだろう。

This Callingのメロディは印象的だが

まだメロディより骨太サウンドを武器に

ぐいぐい前へ前へと迫ってくる。

アプローチはメタル・コアそのものだが

ときにオーセンティックなリフがありと

このジャンルを毛嫌いしている人も一度は聴いてみるとよい。

グロウルとクリーンを使い分けているが

グロウル自体も地下水ゴボゴボだったり使い分けがある。

本作を引っさげLOUD PARK 07に出演した。

 

2008年 4th  OVERCOME

 

OVERCOME

 

1. Before The Damned

2. Two Weeks ◎

3. Undone

4. Forever In Your Hands

5. Chiron

6. Days Without

7. A Song For The Hopeless

8. Do Not Obey

9. Relinquish

10. Overcome

11. Believe In Nothing

BONUS TRACKS FOR JAPAN

12. Frozen

13. Two Weeks (RADIO EDIT)

 

明らかにメロディを意識し方向転換しようという意思が見える。

この頃にクリーンのみで歌う曲が定着し

枠には収まらないぞというバンドの自信が窺える。

クリーンが精錬されてきたからできることで

この方向性は間違っていないように思うが

やはり前作のようなアグレッシヴさが欲しい人には

不満が残るかもしれない。

またサウンドもこのバンドには合っておらず

やはりこのバンドにはアダムのプロデュースが

合っているように思う。

 

2010年 5th  FOR WE ARE MANY

 

FOR WE ARE MANY

 

1. Now Let Them Tremble…

2. For We Are Many ◎

3. The Last Time ◎

4. Some Of The People, All Of The Time

5. Won’t Go Quietly

6. Aggressive Opposition

7. From The Outside

8. Dead Wrong

9. Faithless

10. Hold On

11. Keepers Of Fellow Man

12. The Waiting One

 

3rdが名盤という人は多いだろうが

個人的には本作の方が完成度は高いと思う。

再びアダムをプロデューサーにして

アグレッシヴさが戻ってきている。

それにメロディも前作を継承して印象的だし

ヴォーカルの使い分けもかなり成長した。

それだけでなく緩急もありドラマティックだ。

それに答えるようにセールスも好調だったようだ。

これならまだまだ最前線でいけますね。

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