過激なシーンの連続であまりの衝撃性に賛否両論が起こった
今は亡き深作 欣二監督の問題作シリーズ。
原作は高見 広春の小説。
2000年 Ⅰ
好み度 ★★☆☆☆ 2.3
少年犯罪が増し少年たちが幅を利かせていたが
強い大人の復権としてBR法という教育改革が決行された。
それは全国から選ばれた1クラスを
最後の一人になるまで殺し合いをさせることだった。
キャッチコピーからして物議を醸し出す。
公開当初観たときは衝撃過ぎて変な余韻が残ったが
今観たら大して面白いってわけじゃなかった。
確かに生首や血が飛び散るけどね。
まあ当初は10代でしたから。
ここからデビューした俳優さんも多く
意外に有名人が多数出演している。
ただ演技はみんな上手いとはいえない。
今話題の山本 太郎は上手い方だ。
小説を知らなかったのであまりにクレイジーな脚本だと思ったが
メッセージ性が強いので単なる悪趣味な映画で終わってはいない。
これをどう捉えるかは人様々だが
個人的にはストーリーは微妙だし
ただ中学生が殺し合っている描写のみが注目なだけ。
2003年 Ⅱ 鎮魂歌
好み度 ☆☆☆☆☆ 0.5
BR法で生き残った七原(藤原 竜也)は
テロ組織のリーダーとして
全ての大人たちに宣戦布告をする。
そこで政府は不良どもが集まる1クラスを送り込み
七原を殺せば勝ちというゲームを始めた。
これは稀に見る糞映画である。
前作の続編で制作途中に深作 欣二監督が死去し
息子が引き継いだようだが
趣旨を取り違えているのではないか。
仲間の殺し合いという趣旨が無かったら
この映画の存在価値はない。
そもそも続編というのは無理があったのではないか?
戦争の残酷さを伝えようとしたのか
ただのメッセージ性が強い映画になっている。
しかもその設定が意味不明で
ストーリーも阿呆かと思うくらいめちゃくちゃなので
説得力がまるでなく
もはや七原の言葉には笑いと落胆が同時に込み上げる。
人が死ぬときもいちいち感情を揺さぶらせようと
意図が見え見えなセリフを吐き
あまりの幼稚さに観ていて恥ずかしくなる。
この映画の良さは一つ。
それはイカレタ教師タケウチリキのみ。
あと真木 よう子が出ててあっと思った。