ざさいたま
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雲取山(峰谷・鴨沢)

続・山をなめている

 今回はプログラマの後輩を連れて登ることにした。以前にもこの後輩と登っている。前回は、私のアパートに酔ったまま現れた。すぐに寝かし酔いを覚まし、翌日登頂するものの悪天候の中何も見れずに帰った。問題の彼である。今回は素面で来た。仮眠をとり翌日の早朝電車で行くことにした。
 朝荷物の最終確認をする。彼は寝袋を忘れたという。前日に寒くなるといけないので、ダウンを持ってくるように要請していたものの、テント泊で寝袋がなければ話にならない。テント泊を諦め山小屋に泊まるか、そのまま中止にするか。アパートにある暖かそうな衣類を集め寝袋の代わりにし、駄目だったら山小屋泊に切り替えることにし電車に乗り込んだ。

熊で名高い

 今回は峰谷より赤指尾根経由で七ツ石山を目指し、奥多摩小屋でテント泊、早朝雲取を目指し鴨沢より下山するコースを計画した。峰谷は奥多摩湖の外れにある集落で熊で名高い。
 峰谷バス停に到着。見たこともない秘境。高まる不安。峰谷ルートは二つに分かれる。ひとつは鷹ノ巣山ルート、もうひとつは熊で名高い赤指尾根経由ルート。バスから降りた乗客で雲取を目指すのは私たちだけのようだ。後輩と熊の話をしながらゲートを目指し林道を進む。
 一時間ぐらい林道を歩くとようやくゲートに到着した。猟友会の人が話をしている。どうやら、鹿猟が終わり猟犬を回収するところのようだ。
猟師A「犬がみつからねぇーなー」
猟師B「そういえば、さっき熊出てきてびっくりした」
私「退治したのですか?」
猟師B「そのままにしておいた。大丈夫、声出しておけば熊は逃げてくれるよ1)
 なんと熊と出くわしたばかりだという。しかも退治していない。奥多摩には熊がいることを知ってはいるが、峰谷赤指尾根はやはり熊が多いようだ。間違いなくこの山の何処かに居る。寝袋のこと、熊のこと今回の登山は嫌な予感がするが、猟師のアドバイスを聞き危険な赤指尾根に入ることにした。ゲートを過ぎて最初の小さい分岐を左に行くのが正解ルートらしい。地理院の地図に描いてあるルートは、既に廃道になっているとのことである。いつもりより元気よく熊鈴を響かせ、後輩とくだらない話をしながら進むことにした。暫く進むと道が無くなっていた。ルートを見失い熊が脳裏をよぎるが、その後再びルートを発見し、尾根に至ることができた。危険地帯は脱出した筈だ。元気よく声を出したせいか、疲れている。石尾根との合流地点までなかなかたどりつけない。休憩をはさみ合流地点の千本ツツジに到達、熊と遭遇しなかったことにまず感動した。

奥多摩小屋

 疲れていても石尾根は心地よい。七ツ石山で雲取山を眺め、奥多摩小屋を目指す。前回は雲取山荘のテント場に宿泊した。今回は、後輩の経験のため奥多摩小屋にすることにした。雲取山荘の設備は綺麗すぎるため、後輩に誤解をされては困る。奥多摩小屋を経験しておけば、他で困ることはないだろう。テントを組み立て、水を調達し、食事を済ませ、翌日御来光を拝むことにした。寝袋を忘れた後輩を、衣類でぐるぐる巻きにして、眠ることにした。
 目覚ましに起こされた。後輩も起きる。どうやら風邪を引かなかったようだ。この日は肌寒いものの、極度に寒い日ではない。朝食を済まし、珈琲を楽しみ、テントを撤収し、暗い夜道を山頂をめがけて進むことにした。
 山頂は曇りのようだ。日の出よりも遅れての到着であるが、太陽は見えない。今回も後輩は何も見れなく終わってしまうと思いきや、やがて雲は去ってゆき晴れてきた。晴れ渡る空とは行かないまでも、前回に比べたら雲泥の差である。後輩はしばし恍惚としている。連れてきた甲斐があった。その後、見晴らしの良い石尾根を歩き、いつものように鴨沢から下山した。熊に襲われず、テントで風邪をひかずよかったものである。

注:
 1)猟師の話によるとツキノワグマは普通は逃げてくれる。しかし、出会い頭や子連れの場合は襲いかかってくるという。なお、この方によれば熊鈴も有効とのことである。
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