ざさいたま
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雲取山(鴨沢・三峰)

三峰を残す

 今回で五回目である。通行止めの大ダワ、マイナーコースの唐松谷が残っているが、主なコースは三峰を残すのみだ。俄かガイドにでもなれるかもしれない。最初に三峰からの登山を計画した。青梅から電車を乗り継ぎ秩父駅へ、その後バスに乗り込み三峰神社まで。どんなに頑張っても、朝の十時ぐらいになってしまう。鴨沢に着くのは七時ぐらいだ。三峰神社の地点で標高は1,000メートルと高めであるが、三時間のロスタイムがあり、行程は忙しくなりそうだ。忙しい登山は心理的に良くない。鴨沢から登り、三峰神社側に降りるというコースが良さそうだ。

結局鴨沢に

 鴨沢に到着した。登山口まで歩き、いつものように登っているとシカに遭遇する。自転車でシカと遭遇したことは過去にあった。登山では初めてである。確か熊鈴1)を鳴らしていたと思う。熊鈴に対してシカは、それほど警戒しないようだ。熊も警戒しないのかも知れないが。
 前回と同じようにスズメバチにしつこくたかられたものの、なんとか振り切り七ツ石小屋で食事をとることにした。小屋に到着した時点で天気はあまり良くなかった。カップヌードルを食べているとみるみる悪くなってきた。一雨降りそうである。雲取山荘まで早めに行こうと、急ぎ足で食事を済まし出発した。暫く歩くと雷の音もしてきた。稜線に出る。雷にやられてしまってはどうしようもない。当初の目的地である雲取山荘をあきらめ、奥多摩小屋でテントを張ることにした。

軽量化の果てに

 奥多摩小屋に到着。雨の被害は実質的になかった。テントの中に入り込み、食材を取り出し食事にかかろうとした。ガスボンベの予備がないことに気づく。テント山行をすると装備が重くなるため、少しでも不要なものは持って行きたくない。軽くできるものは軽くする。200グラムのガス缶では重いので、100グラムのガス缶にしたり、ガスバーナーも大型なものか小型なものにしたり、削れる所は削る。ガス缶は削っても予備が必要である。確か予備を入れた筈であるが、どうも見当たらない。軽量化が仇となったようだ。手元にある100グラムのガス缶の残量を確認する。ガス缶の重みからこれからの行程で、いつものように珈琲を楽しんだり、お湯を沸かしたりすると、途中で切れそうである。一回分ぐらい足りなそうなのだ。
 登山をする方はアルファ化米をご存じだろう。旧日本軍が開発した素晴らしい発明、お湯を入れれば十五分程度で食べられる特殊加工米だ。乾燥しているため軽く、短時間で調理できる。行軍だけでなく、山行に持って来いの食料である。確かアルファ化米はお湯だけでなく、水でも調理できたはずだ。パッケージの細かい説明を読むと、水で一時間で元に戻すことができると書いてある。食後の珈琲を諦め、一回分を水で復元させれば、ガス欠の危機を乗り切れそうである。相方も冷えたご飯で我慢できるという。ここは水で調理することにした。アルファ化米に水をこぼし寝る。
 朝起きてみるとご飯になっている。すごいぞ、アルファ化米。カレーを温め、スープをつくり冷えたご飯にカレーをのせる。暖かいカレーと冷たいご飯で相殺される筈だ。生憎、暖かいカレーは冷たいご飯に負けてしまった。それでもガス欠の危機は乗り越えた。

早朝に出発

 早朝は雲が少なく山が一段と美しく見える。石尾根からの眺めは幻想的だ。雲取山頂を通り過ぎ、昨日の目的地点であった雲取山荘を超え、今回の山行の目的である三峰コースの開始である。
 噂に聞いた通り埼玉県側は原生林が広がり、東京都よりも自然を感じることができる。案内板も所々にあり、コースはよく整備されている。またシカに遭遇した。熊鈴は付けている。どうもシカには効果がないようだ。シカ君はかなり近い所まで寄って来てくれた。相当人間慣れをしているのだろう。シカに別れを告げると、今度はスズメバチとの遭遇である。今回はあまりしつこく追いかけてはこなかった。このシーズンはシカと蜂が多いようだ。
 三峰コースは細かいアップダウンがあり、実際の標高差以上の内容がある。疲れたので休憩を入れ再び歩き始める。途中女性のグループにでくわした。「後、山頂まで何時間ぐらいかかりますか、日帰りは無理でしょうか」という。すでに山荘を出発してから四時間ぐらいかかっていた。「四時間ぐらい見ればどうでしょうか、日帰りは難しいと思います」と答えた。暫く話していると、麓のビジターセンターでも、日帰りは難しいでしょうと言われたようだ。ガイドブック等には時間的に忙しくなるとは書いてない。無事に山荘に泊まれたのだろうか。
 鳥居が見えてきた。神社でソフトクリームを食べ、バスに乗り込んだ。三峰コースはある程度原生林を楽しめるが、展望に乏しい。これも行ってみなければわからない。

注:
 1)熊避けの鈴。熊に人間の場所を知らせることが目的である。効果は不明。
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