ざさいたま
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雲取山(お祭り・三条の湯)

雲取山にはまる

 今回は違うコースから登り、テント泊を敢行したかった。初めてのテント泊の寒さは身にしみた。あれ以上寒くなることはないだろう。未知のコースを選択し、スリリングな冒険もしてみたい。
 スリリングな冒険。大げさだが、何度か違う山に登り何度か遭難しかけた。途中までは何事もなく上手くいく。しかしトラブルは突然やってくる。良く踏まれた道で安心していると、突然踏み跡が見当たらなくなりパニックになる。違うルートから下山すると、道を間違え藪こぎする。トラブルの殆どは道迷いだ。
 こういうことを繰り返すと対策を立てるようになる。藪こぎし到達した場所が絶壁であったら話にならない。今回の登山に備えGPSを導入した。スマートフォンに内蔵されているオマケではなく、登山用の専用機だ。知らないルートは道迷いの危険が付きまとう。間違ったルートを選択しても、GPS通りに戻れば最初の地点に着く。ただし、GPSが壊れたらお手上げである。

お祭り

 奥多摩の地名はなかなか奇妙な名前が揃っている。人里と書いてヘンボリと読ませたり、熱海と書いて山の中にあったり。お祭り1)は雲取山の山梨側からの登山口の名前である。鴨沢ルートがポピュラーであるが、お祭りルートもそこそこの知名度がある。お祭りルートは林道の区間が長く、緩やかに登ってゆくゆったりとしたコースという情報を得ていた。
 登山口には中継ポイントの三条の湯まで三時間と書いてある。相方と話しをしながら、ほぼ平坦な道をもくもくと進む。二時間ぐらいで疲れたため大休憩をとり、GPSを確認した。GPSは素直なもので、まだ三条の湯につきそうもないことを告げる。お昼前に三条の湯に着いた。標高は1,000メートルを超えたぐらいで、山頂まではまだ半分も登っていない。道は平坦なもののテントが重いので、時間の経過とともに体力が奪われる。三条の湯の管理人さんによれば、後3時間ぐらい登れば山頂につくそうだ。3時間ということばを励みにさらに行くことにした。相方は相当つらそうである。相方の脚が痛くなり、このコースを選んでしまったことを内心後悔した。それでもつらそうな相方を宥め山頂を目指す
 山は酷なもので最後は決まって急坂だ。山頂からやまびこを楽しむ元気な学生の声が聞こえる。山頂に近付くにつれ校歌のようなものも聞こえてきた。運動部なのだろう。私はそんな元気はなく、いまにも倒れそうだ。ようやく山頂にたどり着いた。安堵感はあったものの、本日のテント場である奥多摩小屋まではあと一時間ぐらい歩かないといけない。相方もつらそうであったが、私も限界に近かったと思う。

設営

 ほうほうの体でテントを設営し、GPSで距離を確認した。なんと20キロメートル。20キロ越えの大移動は石尾根縦走以来である。今回のテントは前回と違い、水平に近い良い場所が確保できた。ぐっすり寝られそうだ。朝、お湯は凍らなかった。後は慣れている鴨沢ルートで下山するだけだ。下山は10キロメートル強歩けば良い。
 テント泊は好んで苦労をしに行くようなもので、傍からみると奇妙に感じるかもしれない。しかし、これが不思議で回を重ねることに面白くなってくる。なにが起こるかわからないという状況が人をいきいきとさせるのかも知れない。
 今回はGPSまで揃えての山行であったが、幸か不幸かGPSが活躍するようなことはなかった。

注:
 1)お祭りルートは別名、三条の湯、三条沢ルートとも呼ばれる。
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