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バッハが嫌いなあなたのために 1

音楽の父神棚へ

 J.S. バッハは音楽の父として世に讃えられる。その作品を取り上げる演奏家、それを好んで聞く聴衆は意外に少ない。
 日本におけるクラシック音楽の世界では、バッハは尊敬するが、敬遠するという不思議な態度ができあがっている。バッハを尊敬することはクラシック音楽における不文律であり、否定することはタブーであるという雰囲気ができあがっているのだ。バッハの作品をご本尊として神棚に祀り、とりあえず祀っておけばいいと思っている。演奏家も聴衆もバッハについては驚くほど無関心なのである。

ピアノを弾く人の場合

 悲しむべきことにバッハの作品は、その名前程ポピュラーでない。現代では趣味でピアノを演奏する人が非常に多い。バッハの作品を弾けるかと聞くと、良くて「インベンションとシンフォニアを弾かされたことがある」、「バッハは弾いたけどちっとも良くない」といずれかの答えが返ってくる。前者の場合は本格的にやっていたが、残念ながらそのおもしろさをまだ理解できなった。後者の場合バッハの作品に挑戦したものの、技量不足からまともに弾けなかった。こういう人たちは基礎的な技量不足に拘わらず、好んで出鱈目にショパンの『12の練習曲』や『リストの超絶技巧練習曲』を演奏する。いずれにしろ、バッハとの良い出会いは出来なかったのだ。
 バッハの作品は、シンプルであるがゆえその人の音楽的な素養を暴露してしまう。リズム感が悪いと音楽にならないのだ。指先だけを早く動かすことができても、それが音楽的で無い限り、音楽が成立しない。そのような恐怖心もあり、バッハから離れてしまうのだ。
(小宮和寛)
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