ざさいたま
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昭和レトロの免罪符

けっぱれ、東北。がんばれ、日本。

 誤解を招くことを避けるため、予めその誤解を回避しておきたい。私自身も現地にはいないが、金銭的な被災者であり、震災により財布の中身は大打撃を受けた。私個人の損失はどうでもいいことであるが、これからの復興を祈念して、一度の義捐金ではなく被災企業を中心にさらなる投資を自分の出来る範囲で弛み無く継続して行いたい。
 それにしても今回の震災は物質的なものだけでなく、人的なものあらゆるものが大打撃受けた。また、それに対する反応も非常に過剰にであった。都心部では物資の供給不足の懸念で、心ない買い占めが行われる等モラルに反する反応も見られた。我が国はいまだに質的な意味で途上国であるといわざるを得ない。
 震災に対するお悔やみムードも過剰だ。企業のホームページには、
 2011年3月11日に発生いたしました、東北地方太平洋沖地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
 と免罪符のように上記のような趣旨の文章がテンプレートのように掲載された。内容的には最もなことであるが、何処の企業も同じようなことを掲載されてしまうと正直五月蠅い。心がこもっていないとも思われなくもない。

昭和レトロな町にも

 全国に昭和を意識した町はあるが、我が町はとりわけ有名であるので敢えて名前を出さない。震災に対する反応が落ち着きつつある4月頃、この町の商店街では以下のようなものを大量に発注し、商店街の街路灯に掲げた。

 「けっぱれ、東北。がんばれ、日本。」これも五月蠅い。上記のような内容は皆が認識していることであり、わざわざお金をかけてプリントを行い、大量に同じものを発注し、街路灯毎に掲げることをしなくてもいいのである。そのようなことをするのなら、2回目、3回目の義捐金を募り継続して被災者を援助したり、商店街で継続してお金を集め物資を提供する等、より有用なお金の使い方をすべきである。
 今回プリントされたものは、数ヶ月間掲げられたらゴミになってしまい、焼却されて有害ガスを大気中に放出するなど環境的な観点からも好ましくない。また試み自体がまるで贖罪の為に免罪符を購入し、我が身には災難が訪れていないことを確認しているように見えなくもない。そして旗の右下をみると、ちゃんと「昭和レトロのhogehoge宿」のロゴがある。被災者の為なのか自分たちの為なのか判断しかねるが。すくなくとも純粋な被災者に対する思いやりではなく、自己満足の世界に終わってしまっているとも思えなくもない。まことに残念である。
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