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ソフトウェアのプロテクトと寿命

プロテクトを付けると売れるのか

 ソフトウェアの複製防止の為、プロテクトと呼ばれる措置が施されることがある1)。複数利用する場合はその数だけ同じソフトウェアを購入しなくてはならない2)。果たしてこのプロテクト措置によりソフトウェアの売り上げは伸びるのか。現実はそううまくはいかない。

プロテクトは不便

 ソフトウェアにプロテクトを施すことは、ユーザに対して利用上の負担を強いることになる。そのプロテクト措置の方法が、ハードウェア的なもの3)、工学ドライブを利用したもの、ソフトウェアで構築され外部サーバとの通信により起動可能かを判断するもの等どれをとっても不便であることには変わりない。いずれにしても専用のハードウェアもしくは、工学ドライブ、ハードディスク等が故障してしまうとユーザはメーカーのサポートが対応してくれるまで4)、なにも出来ないのだ。

こんなことも

 ソフトウェアがプロテクトがないまま出荷され、そのソフトウェアがユーザに認知される。次第にそのユーザ同士がそのソフトウェアの評判を伝達し始める。「いま使っているソフトウェアは非常に良くできている」と口コミで広がってゆく。
 やがてソフトウェアが確固たる地位を築くと、メーカー側はさらに売り上げを伸ばそうと、プロテクトを付ける。このようにプロテクトされた初めてのバージョンは、大概それなりの完成度の製品となっていることが多い。ユーザはプロテクトが施されていても購入する。メーカーは莫大な利益を手中にする。
 プロテクトによる売り上げアップにうま味を覚えたメーカーは。次のバージョンになると、ソフトウェアのバージョンアップを劇的に演出するためか外観だけが変わり、中身は殆ど変わっていないことが多い。外観つまりユーザーインターフェイスが変わることによって操作体系が変わってしまって、事実上の改悪を招くことがある。強力なプロテクトを備えた製品は不便であり、操作体系か変わったことでもユーザには負担となる。さらなる利益を積み上げようと、つまらない機能の追加を計り、バージョンアップに余念が無くなるのだ。
 そしてユーザが離れてしまい、今まで築き上げた地位をあっけなく他のソフトウェアに奪われてしまう。ユーザだけでなく、開発したメーカも売り上げが無くなってしまい双方に不利益な関係を招くことになるのだ。私はこのような現象を何度も見てきた。

歴史は何度も繰り返される

 昨今のソフトウェア業界では、インターネットによるライセンス認証という機構が備わっていることが多い。これは、ソフトウェアで構築されたタイプの比較的強力なタイプのプロテクトである。製品によってはオーソライズ5)とか、アクティべーションとか呼ばれたりしている。この流行に乗ったメーカーは、上記のようなお決まりの歴史を繰り返すに違いない。
(小宮和寛)

注:
 1)一種のDRMである。何らかの方法手段を利用しソフトウェアの複製を困難にすること。そもそもDRMの概念は、このソフトウェアのプロテクトを元にして考えられた。
 2)厳密にはこの限りではなく、ソフトウェアにより異なる。
 3)起動の鍵になる機器。ドングルと呼ばれるものもそれである。
 4)対応してくれないこともある。
 5)ハードウェアとインターネット上のサーバを組み合わせた複雑なタイプも登場している。
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