ざさいたま
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ハウツーとの距離

コンピュータ関連書籍を分類

 コンピュータ関連の書籍は、幾つかのグループに分けることができる。私が考える分類は「ハウツー」「リファレンス」「基礎」「研究」の4つである。それぞれについて私しなりの見解を述べたい。分類は以下の通りである。

ハウツー

 特定の技能の習得を目的にして書かれたものであり、直ぐに実践でき直ぐに役立つ1)。ソフトウェアの使用方法について書かれていたりする。何も知らない場合はハウツーは大いに役立つ。

リファレンス

 ハウツーでは手取足取り解説をしてくれる。が、それでは詳細に解説するには無駄が多い。既に技能を習得している読者を対象にして書かれているのがリファレンス2)である。

基礎

 ハウツーと似ているようで全く別のモノである。習得する内容はソフトウェアの使用方法や技能については書かれていない。扱う問題が一般化されている。基礎的な考え方を身につけさせることが目的である。実践に難しく直ぐに役立たない3)

研究

 専門書である。基礎の分野にも専門書があるが、既に基礎を理解している読者を想定している。学術雑誌等に掲載される論文などである。

どのように学習すべきか

 以上が私の考える4つの分類である。
 始めのうちは「ハウツー」から入るとよい。奇妙な話であるが、何も判らない場合「基礎」は理解できない。コンピュータはその性質上操作という障壁がある。操作ができなくては概念は理解しがたい。よく練られたハウツーであれば、「基礎」の段階へステップアップしてくれるようなモノもある。
 一通りの操作・技能が身についたら「基礎」的な内容の本を多く読むようにするといい。ハウツーをおおかた読んでしまうと、その手の類書では物足りなくなる。「リファレンス」や「基礎」を読むことになる。併読しても構わないが、ソフトウェアの使い方等を極める「リファレンス」類よりも、出来れば「基礎」的な内容の本を多く読んで貰いたい。
 ハウツーから入り基礎へと進む。そして、徐々にハウツーとの距離をとって行く。距離を意識するのだ。やがて、「研究」的な内容の文章も読めるようになるはずだ。このサイトのコラムは三番目の「基礎」を目指している。
(小宮和寛)

注:
 1)勿論、直ぐに役立たなくなるが。拙稿「すぐに役立つことは、すぐに役立たなくなる」参照。
 2)余談であるが、昨今インターネットに情報が溢れているのでこの手の本は減少傾向にある。
 3)勿論、後で長く使える。
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