ざさいたま
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コンピュータの罠

本当に使っているのか

 コンピュータを利用することは一見知的である。コンピュータを使って、新しい芸術表現を行う。そこまでいかなくても、人間の手では出来ないような複雑な計算を行ったり、手順が決まった事務処理を自動化する等。使うことに限定すれば知的である。
 使うことに限定すれば。ここが問題なのである。どうもコンピュータに触れるだけでは、知的な要素が無いように思える。私は長い期間コンピュータに触れてきてしまった。実は、コンピュータは人を使うことが上手いと思わざるを得ないのだ。

使うのがうまい

 現代人はコンピュータの前で多くの時を過ごす。コンピュータを使う仕事は実に多い。寧ろ現代ではコンピュータ無しで仕事を行う人はいない位だ。会社での生活に限らず我々は絶えずコンピュータを利用している。操作に人よりも習熟している人は、より多くの時間をコンピュータと共に過ごしていることはいうまでもない。そのような人は果たしてコンピュータとうまく付き合っているいるのだろうか。私は、どうもコンピュータに使われている気がする。
 コンピュータの操作は慣れると愉快である。殊に最近のソフトウェアは、画面の表示も綺麗で、マウス操作だけで様々なことが行える。これらのソフトウェアを使うことは、優れたツールを手に入れ、新しい表現手段を手に入れたとさえ思わせてくれる。新しい力を手にいれたことは、疑いようもない。昔は専門の職人でしか出来なうような画像の修正も、コンピュータにかかれば思いのままである1)。特別なトレーニングを受けなくてもソフトウェアとコンピュータさえあればだれでも出来る。
 マウス一つで発動できる力は我々を魅了してしまう。目的も無いのに、その素晴らしい効果を試すためこの力を使いたがる。そして何度も何度も同じことを繰り返す。元々コンピュータは、特定の目的の為に利用するものであった筈である。しかし、目的を持たずコンピュータを利用してしまうのである。どうも、コンピュータは我々を使うのがうまい。

魅了された状態

 目的を持たずにコンピュータを利用する。これは実に怖い。習慣化されたソフトウェアの利用、日頃のネットサーファン等。このような利用をしている時、我々の頭は殆ど動いて無い。気がつくと多くの時間をコンピュータの前で漫然と過ごしている。恍惚とした思考停止状態を造り出してしまう。
 コンピュータにとりつかれて、実に多くの時間を浪費してしまうことが私もある。気がついてみると、新しい知識を得ずにして目だけ痛くなっている。勿論、コンピュータによって得る恩恵もある。これまで図書館にわざわざ通って調べなければならないような事柄もインターネットに繋がったコンピュータがあるだけで、情報が居ながらにして手に入る。さらに冒頭に触れた知的な要素を含むこともあり得る。
 そのようなメリットがあるものの、コンピュータの持つ負の力は認識しなくてはならない。昨今はIT2)教育が盛んに叫ばれるが、このような負の力についての認識も持つべきで有ろう。これ以上犠牲者を出さない為にも。
(小宮和寛)

注:
 1)顔についた黒子等も簡単に消してしまうソフトもある。
 2)Information Technologyの略。情報技術。我が国の元総理大臣であられる森閣下はICと呼んだ。
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