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ヤビツ峠

カタカナ表記

 現在のヤビツ峠は、宮ヶ瀬湖建設に伴い造成された。それ以前は、少し離れた所に矢櫃峠【やびつとうげ】といって別の場所に峠があった。いわれは、武田と後北条の戦の際棄てられた矢が入った櫃(箱)が発見されたことによるものらしい。新しい峠は古い矢櫃峠に対し、区別する意味でカタカナの表記となっていると考えられる1)。ともかく、カタカナ表記の峠は珍しい。

名高いヤビツ峠

 いうまでもなくヤビツは多摩の峠ではない。丹沢山系にある。神奈川に住んでいる方には、身近な峠であるが、多摩からはアクセスしにくい。それでもヤビツ峠は有名である。関東の自転車乗りの間ではヤビツは押さえておくべき重要な峠であるとのことだ。何しろヒルクライムの有名スポットである。
 事前情報によると本格的なヒルクライムコースのようである。名高く、登り甲斐がある峠道を予感させる。秦野側は、表ヤビツと呼ばれ険しいく、宮ヶ瀬側は裏ヤビツと呼ばれ傾斜が緩いとのことだ。ところが実際に登ると、どちらにしても緩い坂道である。宮ヶ瀬側のほうが緩いことは緩いが、最大傾斜は厳しく2)、秦野側はコンスタントに登っていくものの殆どの坂が緩い。

表ヤビツ

 ヒルクライムというと坂だけに注目してしまいがちである。しかし、景色も大切だ。秦野側の眺望は一見の価値がある。ある程度登ると、眼下に市街が一望できる。ほぼ登り切った位置には展望台付駐車場が用意されており、駐車場の奥には展望櫓まである。道の整備も行き届いている。観光地化されているといってしまえばそれまであるが、ポタリング派にしてみれば嬉しい。

裏ヤビツ

 秦野側の道は二車線で、落石も少なく走りやすい。宮ヶ瀬側は道も狭く落石も多い。しかし、秦野側にない魅力もある。一車線の道は峠道の雰囲気もあり、自然も満喫できるだろう。峠に近づくと水くみ場がある。護摩屋敷の水という。水は全国名水百選に選ばれているそうだ。但し、消毒されていないため煮沸するのが望ましい。暫く進むと菩提峠に行くための分岐がある。分岐ルートは険しいため、登坂に自信がある場合以外は避けたほうが無難だ。

押さえておきたい

 秦野側からはハイカーを乗せたバスが訪れ、大山を目指すハイカー、一服する自転車乗りで賑わっている。暫く観察していると往来が激しく、峠というものの性質がよく出ていることに気づく。
 「ヤビツ峠」は、登り甲斐、コースの険しさの観点からすればいまいちな峠であるが、名高いことには変わりない。関東地区の自転車乗りの多くは、ここに一度は登る。共通認識としての「ヤビツ峠」は、コースを紹介する際の手助けになるだろう。


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風景

 写真上:秦野市を臨む
 写真中:有名なヤビツ峠761mを示す標識
 写真下:宮ヶ瀬側より

宮ヶ瀬側

 道は狭く落石多し。序盤は川と平行していて殆ど登らない。

秦野側

 上り車線と下り車線に道は分かれており、よく整備されている。眺望は良好である。

注:
 1)あくまでも私の推測である。
 2)情報によると10パーセントの傾斜が続くということであるが、実際には10パーセントの区間は短く直ぐ終わってしまう。殆どが6パーセントの緩い傾斜である。尚、裏ヤビツは非常に短いながら12パーセントの区間がある。
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