ざさいたま
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渋峠

峠の王道

 標高2,000メートルを越える峠は数えるほどしかない。殊に全面舗装された道は非常に少ない。渋峠は国道最高地点1)にして、自転車で通行できる峠の一つである。自転車乗りにしてみれば、訪れてみたい峠の一つであろう。
 峠は標高が高いだけでなく、景色も素晴らしい。自転車に乗りながら登山が愉しめる。高原地帯から、森林限界を経て高山地帯へと景色が変化する様は劇的である。自転車は歩行時よりも速度が速いため、移り変わりは映画を見ているかのようである。車に乗るとより速くなるが、自然との一体感は感じ取れない。

緩い坂道を愉しもう

 自転車乗りは到達時間を気にすることが多いが、レース2)でも無い限り、景色を擲ってまで時間に拘ることはない筈だ。坂は激坂ではない3)。どちらかといえば緩く、アウター側しか使わないで、登ることができるであろう。道も急坂を避けるようにして蛇行している。標高が高いとはいえ、息が苦しくなるようなこともない。素晴らしい箇所数多くある。景色が良くなったら立ち止り、しばし恍惚としていたり、カメラに収めるのもいい。

殺生河原、硫化水素

 荒涼とした岩石が並び硫化水素4)が吹き出す、殺生河原5)を知っている方もいるのではないだろうか。駐停車厳禁の看板があり、自転車での通行は辟易してしまう。自動車でさえ駐停車禁止であるのなら、生身は覚悟がいる。腐卵臭の立ちこめる危険区間は500メートル程と短いのため、足早に通過すれば問題ない。

天候は登山と同様

 標高2,000メートルを超す世界の天気は移ろいやすい。ちょっとしたハイキング気分で行くと生命の保証はない。下界では問題なくても、山では大雨であったり雪が降っていたりする。天気が悪い時は諦めるか、途中で引き返す判断を迫られる。雪が降られたらひとたまりもない。ロードバイクのタイヤはグリップ力は殆どない。引き返す勇気も登山と同様なのである。自転車で舗装路を通行することになるが、登山と変わらない部分があることも忘れないでほしい。

白根山、湯釜、温泉

 観光名所である湯釜に行きたいかもしれない。残念だが、自転車ではそのまま登ることは出来ない。レストハウス付近に駐車して、ビンディングで山道を10分程度登らなくてはいけない。現実的に考えて自転車での湯釜登頂は難しい。違う手段を考えた方がいい。
 湯釜を越えた所、峠の手前に「山田峠」がある。ここも峠であるため、おさえておくと良い。「山田峠」をすぎるといよいよ「渋峠」である。
 峠を下りてしまうと両側ともに温泉街に近い。登頂後温泉に入り、疲れを癒したいところだ。余談ではあるが、草津の温泉旅館6)の方によると、温泉の影響で金属が痛みやすい。走行後は速やかな洗車を心がけたい。体のケアも大切であるが、自転車のケアも忘れずに。


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風景

 写真上:標高が高いためか既に空の様子が違っている
 写真中:峠より眼下を望む
 写真下:国道292号線「渋峠」を示す標識

草津側

 坂は緩め。ゆっくり登ればそれ程疲れない。

志賀高原側

 残念ながら、残雪のため未調査である。

注:
 1)国道292号線、群馬県吾妻郡中之条町と長野県下高井郡山ノ内町を結ぶ峠道。最高地点は海抜2,172メートル。
 2)ツール・ド・草津という自転車レースが毎年開催されている。
 3)最大斜度10パーセント。しかし、21キロメートル/hの速度ではとても走れない。
 4)H2S、腐卵臭を伴う有毒ガスである。ちなみに硫黄自体は無臭である。
 5)毒ガスだけでなく、落石にも注意。
 6)草津「三関屋旅館」ロードバイク受入可http://www.jalan.net/yad362395/
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