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風張林道

もう一つの風張峠

 風張峠に至る道は二つある。徐々に標高を稼ぐ表向きの「風張峠(奥多摩周遊道)」と、地図に掲載されていない1)風張林道を経由する裏側の「風張峠」である。今回とりあげる道はこの裏側の道である。もともと奥多摩周遊道路が出来る前は、こちらが風張峠に至るための道であったらしい。
 激坂は激しい坂の謂いである。短いものもあれば、長いものもある。特に後者のタイプの坂は自転車乗りを遠ざけ、また引き寄せたりもする。私も遠ざけられた一人であったが、ついに引き寄せられる側の人間になってしまった。人は変わる。都内の激坂といえば「和田峠」が有名である。が、ここはさらに上を行く。標高650mから1,240mまで、短く駆け上がる。徐々に標高を稼ぐ奥多摩周遊道路とは好対照だ。

過激な坂道

 過度な斜度は魅力的でもあるが、危険も多い。きのこセンター2)付近の坂は、平均18%の斜度を誇る。きのこセンターという可愛らしい名前がついているが、檜原きのこセンターは手強い。茸中心と中華的な表記の方が相応しい。カーブは瞬間的にそれ以上になる場合がある。コース取りが悪れば自転車がひっくり返る虞もある。また、一度登り初めてしまうと、極端な傾斜により下るのは危険だ。歩いて下るかそのまま登った方が安全である3)
 挑戦する前に「大ダワ(鋸山林道)」に行くことを薦める。表側の道でやっとことなレベルでの挑戦は無謀である。無理せず最初からインナーを使ったり、坂が厳しい場合はジグザグに走り傾斜を凌ぐという戦略もある4)

茸中心(きのこセンター)をこえる

 きのこセンター付近で挫折して諦める方が多いようである。事実きのこセンター付近が一番傾斜が激しい。そこを乗り越えれば13%程度に落ち着く。きのこセンター前で諦めるのは実にもったいない。歩いてでもきのこセンターをこえる価値はある5)
 きのこセンターをこえると林道になる。依然として坂はハードであるが、そこはもう高原である。林道の中は気持ちよく、巻き貝6)が見えてきてしまえば、ゴールは近い。さらに頑張ると、ありがちであるが、ガードレールが無い7)見晴らしがいい区間がある。ここは東京であって、東京では無い。見晴らしが良い区間から100m程さらに登るとゲート8)が待ち構えており、奥多摩周遊道路と合流して現実に戻される。見慣れた風張峠に逢着するのである。


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風景

 写真上:登り初めて最初に見通しが良くなる激坂
 写真中:眼下に民家
 写真下:最後に現れるパノラマ

入口

 檜原の藤倉地区、白岩沢を目指す。入口は直進してバックする恰好となる。反対側に延びる細い道を行くことは、知らないとわからないだろう。平均斜度13.6%の東京屈指の激坂である。
 手前には、「月夜見沢・惣角沢」の分岐がある。入口を通り越して直進すると「入間白岩林道」への分岐があり、やがてダートになるらしい。

風張峠

 ゲートに阻まれて自動車の通行は不可。こちらから下ってはいけない。奥多摩周遊道路を利用すれば元の檜原側にも奥多摩湖側にも下りることができる。周遊道路はどちらから登っても平均5%程度の傾斜にすぎない。

注:
 1)一般的な地図には記載されていない。Google MapやYahoo Mapには掲載されていない。登山者向けの詳細な地図には記載されていることがある。
 2)きのこ(マイタケ)の栽培所。直売も有り。果たしてここで販売する価値はあるのか、聊か疑問である。通りすがりの自転車乗りに聞いた話であるが、檜原村に限らずきのこセンター前の坂というものは激坂なことが多いそうだ。
 3)2012年4月1日調査の時点で通行可。間伐作業中は通行できない場合もあるとのこと。
 4)蛇行は余計に体力を消耗するが、厳しい場合はやむを得ない。軽い自転車であれば、全ての区間を39Tx25Tノーマルクランクで直進することも可能だ。
 5)「風張林道」は熊(ツキノワグマ)が出没するとのこと、鈴を持って登ろう。
 6)コンクリートブロックと岩が組み合わさって、巻き貝のように見える岩がある。
 7)落下したら、命の保証は無い。
 8)ゲートを乗り越える必要はない。ゲート手前に登山者用の抜け道が整備されている。
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