ざさいたま
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犬に嚙まれた

動物は侮れない

 2012年6月17日いつものように自転車でツーリングに出かけた。そのときの目当ては「犬切峠」である。峠の登坂後の下り道で突然犬に襲われた。キャンプ場付近の民家が点在する区間を走行中、突然飛び出して来たのである。現場付近には、繋がれた黒い犬もいた。黒い犬は吠えるものの、繋がれているため心配無用であるが、白い犬は繋がれていない。ソフトバンクのCMに出ているような白い犬である。野犬か、飼い犬かは判別できなかった。毛並みが良いので野犬にしてみても嘗て飼われていて捨てられた犬なのかもしれない。この地域は狩猟が盛んなため、猟師がシーズンオフになると犬を捨てる場合があるという。犬の出所は判然としない。犬は中型で逞しく、俊敏である。自転車に乗っている私の脚をめがけて、猛追し、振り払っても執拗に追いかけてくる。自分より体が大きい動物と乗り物に対して、怯まないことは勇敢といえば勇敢である。
 白い犬は逃げる私を遂に捕らえ、嚙みついて来た。私は自転車のビンディングペダルから脚を離し、犬に嚙みつかれないように必死に抵抗したが、ついに嚙まれてしまった。嚙まれたというものの私の脚には目立った外傷はない。間一髪、犬歯で一撃を食らわずに済んだのである。しかし、確実に引っ搔かれたり嘗められたりした。その後片足でペダリングを続けなんとか犬を振り切った。

狂犬病が脳裏をよぎる

 素人の考えとしてまず怖れたのは狂犬病である。狂犬病は発症した場合、まず助からない。目立った外傷はないとはいえ、犬の唾液が付いたことは確実である。ひとまず、近隣の道の駅で助けを求め、嚙まれた部位の洗浄と消毒を行った。その後休日診療を受け付けている医院を調べ、すぐ医師に診てもらった。
 医師の話では「日本は狂犬病の洗浄国で、ここ30年以上発症の事例は無く、日本で嚙まれた場合は狂犬病の虞はまずありません1)。目立った外傷が無いため、消毒すれば大丈夫でしょう。」
 その夜、山梨県警に犬に嚙まれた話をしたら「丹波山村の役場のほうに掛け合ってもらいたい。」と言われた。

駆除要請

 このような犬はまことに迷惑なため、早速駆除要請を入れることにした。被害者はなるべく少ない方がいい。一ノ瀬高原が犬のため、危険な地域となってしまうのも勿体ない。
 翌日の6月18日、丹波山村に電話を掛けるも、一ノ瀬は丹波山ではなく甲州市が管轄であり、甲州市に相談してもらいたいと盥回しにされる。警察の方も一ノ瀬についてはよく知らないようだ。今度は甲州市に連絡を入れる。
 市担当者に話をすると「至急調査します。犬を捕獲等した場合には連絡入れます。」とすぐにのみ込んでくれた。

今度は破傷風だ

 同僚から犬に嚙まれたことを話したら、大きい病院でもう一度診てもらった方がいいよとのアドバイスを頂き総合病院で診てもらうことにした。
 昨日の医院の医師と同様「目立った外傷が無いため問題ないでしょう。しかし、破傷風の虞があるため予防接種2)だけ行いますか。」といわれた。
 狂犬病でなく破傷風。狂犬病ほどでもないが、そもかく厄介な病気であることは確実だ。予防接種を受けた。

犬の顚末

 早くも翌々日の6月19日、連絡が入る。
 甲州市環境政策課の担当者より「キャンプ場付近には白い犬と黒い犬が登録されていました。どちらとも狂犬病の予防接種を受けています。飼い主に連絡を取ったところ、放し飼いにすることがあるようなので、行政として放し飼いにしないよう指導しました。確実なことはいえませんが、嚙まれた犬ではないでしょうか。同じようなことがありましたら相談してください。」
 甲州市のスピーディーで真摯な対応に感謝。黒い犬と白い犬の情報が符合する。私を襲った犬は上記の飼い犬で間違いなさそうである。猛犬を放し飼いにする飼い主にはあきれるが、とりあえず安心した。野犬にしろ飼い犬にしろ、自転車でツーリング中犬に嚙まれることはまずないと思うが、読者の参考になれば嚙まれた甲斐3)はあったのかもしれない。

続・犬の顚末

 同年9月16日以下のようなお便りを頂いた。
 本日ロードバイクで犬切峠を通ったのですが、貴兄が「犬切峠」で犬に襲われたのと同じ所で、本日私も殺気立った犬に襲われました。襲われたと言っても猛追されただけで噛まれはしませんでしたが、かなりの恐怖でした。私の場合は白犬は繋がれ、黒犬が放し飼い状態でした。
 帰宅してから、たまたまネットで「犬切峠」について検索していたら、貴兄のブログに巡り合った次第です。犬の飼い主は行政の注意をまもっていないようですね。わたしからも甲州市に連絡してみます。
 偶然にも同じ境遇の方がいらしたので、思わずメールさせていただきました。
 今回メールを頂いた方は犬を躱し実際的な被害に遭わずに済んでよかった。しかし、犬の件は未だ解決されていない。行政からの指導を疎かにし、危険な状態が放置されている。呆れた飼い主である。

注:
 1)1956年以降ヒト、犬ともに狂犬病の発症報告は無い。但し、海外で嚙まれた狂犬病を発症した事例は3件あり。
 2)予防接種は3回に分けて受けなくてはならない。
 3)山梨だけに。
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