ワンワンいや失礼
ついにTHE POODLESが初来日した。
バンド名同様にコミカルな形でデビューした彼らだが
音楽はシリアスなメロディック・ハードで至ってまともである。
それが注目されるきっかけとなったのか
母国では国民的スターである。
だがここ日本では今一つである。
音楽は日本人好みであるはずなのに
どうしてなのだろうか?
それにはやはりダサいバンド名と
ヤコブのクセのあるヴォーカルが
影響しているのは少なからずあるだろう。
今回ギターのヘンリックは来日せず
DANGER DANGERのロブ・マルセロが参加。
まあ良いギタリストではあるが
やはりメンバー揃って来日して欲しかった。
ただ場所が渋谷クラブクアトロなので
下手にある邪魔くさい柱でほとんど見れなかったが。
よってこの会場は好きではないのだが
大体このくらいのバンドが来日となると
ここかTSUTAYA O-WESTが選ばれるので
どうせなら後者にしてもらいたい。
SABATONとは打って変わって
海外の人はほんのわずかで年齢層も高めである。
私たちも若いとは言えないが
この括りに入れられるのは勘弁してほしい。
音楽性からして想像できたが。
Tシャツはアルバムのジャケットからして
期待できないと思っていたので
開演ギリギリに行ったのだが
やはり思った通りのダサさで
このバンドは本当に音楽以外はセンスがないと思う。
あまりのダサさに買っている人がいる前で
口走ってしまった。
音楽以外はどうでもいいとして
肝心の演奏はどうかというと
結論から言えば初来日だけに楽しめたが
不満の方が多かったかもしれない。
一番の不満はセットリストだろう。
彼らの真骨頂だと言える
Father To A Son
40 Days And 40 Nights
Everything
をやらなかったのは大問題である。
これらを聴きたかった人は私だけではないと思う。
やはり高音が続くのが辛いのだろうか?
しかも意外と古いナンバーが多かった。
メジャー感がある最近のアルバムから
やってくれると思っていたのだが
とんだ期待外れである。
またアンコールにRockstarとか微妙な曲を
持ってくるのはやめてほしいし
観客との駆け引きも最後の方ではいらない。
あとはヤコブのヴォーカルが雑で
CD通りの再現力が欠けていたと思う。
でもハイトーンは出ていたし
バラードのメドレーは良かった。
演奏自体はやはり国民的スターなだけあって
ライヴをやっているんだなと思ったし
佇まいも堂々としていて
衣装を何回かチェンジする演出も良かった。
もっと大きなイベントでやれる機会があれば
それがきっかけとなり知名度は増すかもしれない。
音楽に触れれば絶対に好きになる人はいるだろうから。
ていうかドラムセットがツーバスだったのだが
ツーバスを使う曲なんて彼らにあったかな?