正直今回のLOUD PARKはあまりお目当てがいない。
でも気になるバンドはあるので
結局は二日とも参戦するのであった。
ALDIOUS
去年も観たので
もはやビジュアル重視。
やはり去年の気になる点は改善されていない。
しかも朝が早いせいか
声は出てないしMCも声がカスカス。
元々はメタルなんて知らなかったような人だから
メタルを歌うのはきついんじゃないかと思う。
もはやサワちゃんだけがお目当てです。
SKINDRED
全く知らなかったが
調べてみるとさらに興味ない。
苦手なラップとレゲエを加味した音楽で
歌っているのも黒人だ。
よってアウェイ感があるかと思いきや
オーディエンスのレスポンスがいいようで
ショウとしては楽しいものだった。
相方も楽しんでいるようだ。
Kill The Powerは楽しめる曲でいいと思う。
スカーフがグラサンのトゲトゲに刺さって
取れなくなってました。
BEYOND THE BLACK
お目当てはヴォーカルの姉ちゃんです。
というのは嘘で音楽にも興味があります。
ドイツ出身だがIn The Shadowsは
WITHIN TEMPTATIONに通じる部分があり
ギタリストによるグロウルも使用したりする。
ドイツと言えばMCをしたとき
「ドイツからきました」を忘れてしまって
とってもキュートだったが
一見メタルをやっているとは思えない
キュートな容姿から出でくる声はとてもパワフルだ。
鍵盤の弾き語りがお決まりのようで
しかもそれがMOTORHEADだから憎い演出である。
今や浸透してきた女性ヴォーカルのメタル・シーンを
さらに盛り上げてもらいたいと思う。
L. A. GUNS
その名の通りLA出身のバッド・ボーイズ・バンド。
といってもかなり貫禄がついているが。(特にトレイシー)
以前は二つのL. A. GUNSが存在していたが
トレイシー・ガンズとフィル・ルイスが和解し
一つとなって新作を引っ提げ来日。
正直3rdしか持っておらず
しかもあんまり聴いていないので
個人的に楽しめるかどうかわからなかった。
それに再びこのメンバーで見れるか怪しいので
一応見ておいた。
Speedという曲にはDEEP PURPLEのあれと
似ているフレーズがありますね。
つうか全く同じなんですが
これって新曲らしいです。
まあ思っていたよりも演奏はタイトでしたね。
BRUJERIA
全く知らないし訳がわからん。
正直ここまで理解できない音楽はないが
今後絶対に見ることはないと思い見てみた。
聴いててもやはり訳がわからん。
MCがスペイン語というのも訳がわからん。
それは私がわからんだけなのだが
唯一わかった部分はトランプ大統領には不満があるようだ。
メキシコ出身なんですが
少なくとも隣国だけにかなり影響があるようだ。
楽しめた部分はヴォーカル二人の動きと
恋のマカレナのマリファナ連呼ですかね。
SiとNoの掛け合いとね。
WINGER
やっと楽しめるバンドの登場だ。
うちのドラムくんはラーズがダーツで
WINGERを的にしているのを見て
キップは駄目だと言っていたが
私は好きである。
個人的にはもっと前作と最新作から
やってほしかったんだが
思っていたよりもキップは声が出ていたし
抑え気味のサウンドは聴きやすく
レブのソロも観れたので良かった。
もっと曲をやってほしかったけどね。
相方がキップをジョニー・デップに似ていると言っていたが
それはサングラスが原因なだけだと返しておいた。
しかもデップ・ウィンガーと言っていたので
吹き出してしまいました。
OPETH
実に久しぶりの鑑賞である。
赤坂でやった単独公演以来だろう。
8年くらい前だろうか。
あのときはまだグロウルを多用し
美しいパートはあったもののヘヴィな音楽をやっていたが
今やシフト・チェンジをし
美しくクリーンな幻想プログレが多くなった。
これもミカエルの音楽マニアの影響だろう。
それがこの舞台でどう作用するか心配したが
昔の曲もやったし
何よりも凄まじい貫禄で全てを丸めてしまった。
ただ昔からだが動きがないし
難しい音楽なので初心者には地味に映っただろう。
その証拠が相方だよ。
渋い声で独特な笑いをくれるMCは相変わらず。
あと曲が長いのでフェスでは少し物足りない。
OVERKILL
本当に今回は全く縁がないバンドが多い。
スラッシュの重鎮なのだが
一枚もアルバムを聴いたことがない。
ハイトーンのシャウトという点では
ANTHRAXと似通っている部分はあるだろうが
音楽性が少し違う。
ANTHRAXは色々あったが基本NWOBHMの影響が強いのに対し
彼らはスピード重視のスラッシュ一点で
同じような音楽にしか聞こえないことが辛い。
それが私にはどうも取っ付きにくい原因で
大迫力のライヴでパフォーマンスも良かったものの
個人的にはあまり楽しまず
疲れを取るため座っていた。
ALICE COOPER
彼は本物のエンターテイナーである。
SLAYERも良かったがレアという点で
本日のハイライトは間違いなく彼だろう。
マジシャン張りのギロチン演出や
人形を使ったパフォーマンスに
大型フランケンなど
刺激的な演出物を持ち込み
嘸かし来日が大変だったことだろう。
昔からやっている手法なのだろうが
私も含め現代のメタラーには新鮮に映ったことだろう。
これなら曲を知らない人でも楽しめること間違いなし。
私はほとんどの曲を知っていたので
現代メタラーの枠には嵌まらないかもな。
昔からあまり聴かせるタイプのヴォーカルではないので
その点に関してはあまり気にならなかった。
あと元THE IRON MAIDENSのニタは美人で
プレイも良くショウに華を添えていた。
EMPEROR
あの華やかな雰囲気から一変。
雰囲気ではなく不陰気の方が似合う轟音が鳴り響く。
ノルウェー出身のブラック・メタル帝王の登場だ。
今回はちゃんとメンバーが来日できたようです。
ブラックといってもシンフォニックやメロウな要素もあるので
他のブラック勢よりは聴きやすい。
さらに今回は2ndの再現という事で
ファンは見逃せない内容となった。
WINGERのときもそうだったが
最初ヴォーカルが聴こえづらく
ドラムも同様でごちゃごちゃしていたが
徐々にバランスは良くなったと思う。
私も初めての体験だったが
緑のライトが禍々しさを演出し
世界観に引き込まれた。
イーサンを初めて体験できたので満足です。
理解できない音楽が多かった相方は既に死んでましたが。
SLAYER
そして今度はスラッシュ・メタルの帝王だ。
彼らの演奏はいつも素晴らしいのだが
今回は私が観た中で一番良かったんじゃないかと思う。
個人的にボールのドラムは硬質で
SLAYERにはあまり合わないというか
好きにはなれなかったのだが
今回は全く気にならなかった。
多分サウンドの所為もあるんだと思う。
いつもは内臓にバスドラが響くのだが
今回はスピーカーが違うのか
どのバンドも全体的に音圧がなかったので
聴きやすい部分はあったかもしれない。
まあ絶対ずんずん来ると思っていたので
あれっと思ったのは事実だが。
本当に衰えを知らないスーパー・バンドである。