WE ARE HARLOT
メタルコア・バンドのASKING ALEXANDRIAを脱退した
ダニー・ワースノップが結成したバンド。
楽器隊も有名らしく
調べてみたらSILVERTIDEとある。
懐かしいなあ。
音楽性はメタルコアではなく
ときたまグロウルを発するが
良質なアメリカン・ハード・ロックだ。
デビューしたばかりだが経験豊富ということで
演奏に問題はないだろう。
がそうでもなかった。
とにかくヴォーカルがひどかったのだ。
まだ若いのに声を出すのが辛そうだ。
水をひっきりなしに歌っている最中にまで飲む始末。
多分風邪をひいていたのか喉の調子が悪かったのだろう。
これではお気に入りのThe Oneが台無しだ。
ARMAGEDDON
元ARCH ENEMYでアモットの弟であるクリスが結成したバンド。
正直全然知らなくて他のメンバーもわからないのだが
私と同様だった人は多いみたいで
アリーナは3分の1程度しか埋まっていない。
音楽性はARCH ENEMYが仄かに香るような場面もあるが
どちらかというと構成に凝り
現代チックなフレーズとテクニカルなソロがあり
いかにもクリスっぽい。
またベースも6弦でハイ・ポジションなので
ジョン・マイアングのようだった。
でもこれがどうやら女性みたいなんだよな。
しかしなんでまたデス・メタルなのかわからないが
クリスがクリーンで歌う場面もありそれなりに楽しめた。
浜田 麻里
日本のメタル・シーンでは有名だが
はっきり言ってこの会場にマッチするか未知数であった。
だが始まってみると熱狂的なファンがアリーナに集結。
それがARMAGEDDONの3倍以上なのだから笑える。
私のように気になっていた人たちも多かったことだろう。
それに答えるように美魔女のオーラを纏った
彼女の歌唱力は凄まじいものだった。
私はKAMELOT側のステージで観ていたのだが
隣で仲良くなった外国人は
あまりの高音の迫力に耳を塞いでいたほどだ。
途中この後出演するにもかかわらず高崎さんが登場し
そこでまた盛り上がりをみせたが
個人的には最初からいたギターの人が気になった。
KAMELOT
二日目は全体的に出来が良かったが
特に相方と二人で盛り上がったのは彼らである。
相方なんかアリッサが登場することを知っていたから余計だが
それよりも隣の外国人の方が発狂していたので驚いた。
ヨーロッパ・ツアーの合間に来日したので
この位置になったのかもしれないが
普通ならDRAGONFORCEと位置が逆である。
実際パフォーマンスもトップ・クラスで
トミーは映像で見た限りでは
前任者の曲はパッとしなかったが
ライヴでは全く違和感はなかった。
時間が短いだけにCenter Of Universeなど
他に聴きたい曲は山ほどあったが
これは単独公演の楽しみにとっておこう。
PRETTY MAIDS
最近のアルバムは聴いていないし
正直Back To Backだけ聴ければいいと思っていたので
おやつを食べながら椅子に座って観ていた。
だからといって今日は寝ていたわけではない。
今後観る機会がないだろうからちゃんと真剣に観ていたが
典型的な老いを感じたのである。
年をとると楽器隊はいいが
ヴォーカルに難があることが多い。
特にハイトーン系では顕著なのだが
まさにそれである。
まあ正確にはハイトーン系ではないのだが
ダミ声ばかりが強調され
クリーンはオーディエンスに歌わせるという
パフォーマンスはあまり感心しない。
それでも聴きたかったBack To Backは頑張っていたので
個人的には満足である。
ただリーダーであるケン・ハマーの二重顎は
プリティどころかただのおっさんがハット被ってるだけや。
DARK TRANQUILLITY
レアであるTHE LOCAL BANDと悩んだが
やはりこちらを選ぶのが妥当だろう。
彼らのパフォーマンスも文句はなかったが
ただ選曲だけが悪かったと思う。
まあそれは人によって違うだろうが
好きなアルバムからはやらないし
2ndからも微妙な曲が選ばれ
乗るに乗れなかったのが正直なところである。
AT THE GATES
SABATONと重なってしまったここが一番痛かった。
半々観ようかと考えたが
結局SABATONを選び
それが始まる前の15分程度しか観れなかった。
それだけでもやはりベテランらしい凄みを感じ
こちらも文句はなかった。
SABATON
彼らはCDを聴くより絶対にライヴを体験した方が楽しい。
どでかい戦車の上にドラムセットが組まれ
メンバー全員が迷彩のパンツを履き
コメディ溢れるMCと
元気いっぱいのパフォーマンスは
オーディエンスを一瞬で虜にしたことだろう。
相方もその一人である。
選曲も見事で
最後にサングラスを取りつぶらな瞳を見せ
ストーリー性まで感じてしまった。
まさにLOUD PARK 15のハイライトと言っていいだろう。
こういうバンドがフェスには必要である。
しかしあの戦車はどうやって運んだのだろう?
分解できるのかな?
DIZZY MIZZ LIZZY
本当に今年はどれもが素晴らしい!
どのバンドよりも前線で観させてもらったが感動しました。
ただやはりここにいる連中はラウド系が好きなんだろう。
私としては全く理解できないが
SABATONの盛り上がりを白けさせることは決してなかった。
暴れたいだけの連中はそうではないだろうが
これはそういう音楽ではないのだ。
素直に聴き入ってしまうのがマジックで
それでもGloryのときは盛り上がっていたが。
ベースがレフティでHOUSE OF LORDSとは逆となっていた。
来年もまた来るぜと言っていたが
新作アルバムは是非買わさせて頂きます。
DRAGONFORCE
彼らがSECRET ACTの正体と知って興醒めである。
何故ここまで待遇が良いのか不思議で仕方ない。
新作は悪くないし好きなThe Sun Is Deadはやらなかったものの
ヴォーカルは成長したし
パフォーマンスも大人になったが
ドラムはバスドラしか聞こえないし
余計なしゃべりは多いしで
悪い部分と良い部分が半々ってところか。
ただやはり前任者の曲はマークには荷が重い。
この後のHELLOWEENを観てしまうと
彼らなんてまだまだ子どもだなと思う。
HELLOWEEN
若手よりおっさんの方が頑張っているではないか!
この日の彼らは絶好調だった。
特にアンディが顕著で
さすがにEagle Fly Freeなどは厳しいものの
ベテランらしい歌い回しと
オーディエンスとのコミュニケーションを武器に
がんがん突き進んでいた。
休憩もなしに昔のナンバーをメドレーで披露し
本当に感銘を受けました。
近作から積極的に演奏していることが
生きているバンドだと証明しているし
現在に見合っているから
声がCD通りに出せているので
個人的にはそちらの方が大歓迎なのだが
やはり昔のナンバーの方が反応が良いようなので
そこらへんは難しいところだろう。
正直彼らがヘッドライナーの方が気持ち良く終われた。
MEGADETH
ANGRAのキコ・ルーレイロが加入し驚かせたが
正直彼はMEGADETHには合っていない。
それだけが目当てだっただけに
どうもしっくりこない印象だった。
またサウンドのバランスが悪いのか
周波数が被っているのか
曲を判別するのがわかりにくいときがあり
選曲もTornado Of Souls以外はオナジミサン
(まあ新作からもやっているが)で
もう疲れてしまったよ。
彼らももうダメかもなあ。
因みに相方は力尽きて寝てました。
最後くらい頑張れよ。